経営戦略
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当社は2023年度より、当社グループが防災業界におけるリーディングカンパニーへの進化を目指すための10年間に亘る計画として「テイセン未来創造計画」をスタートさせました。本計画では、「人を創る」「仕事を創る」「企業文化を創る」をテーマに掲げ、「防災のテイセン」としての未来を切り拓き、世界に通用する防災企業として、名実ともに、社会及びステークホルダーの皆様から絶対的な信任をいただくことを目指しております。
2026年度からの2028年度における新中期経営計画「テイセン2028」では、第1フェーズである前中期経営計画「テイセン2025/未来への基盤づくり」での成果を土台に、当社グループが「成長・発展」に向かうための第2フェーズとして、
≪先進的防災事業を確立し 安心安全な未来を創る≫
ことをミッションとして掲げ、その実現に向けた取組みを推進してまいります。
○ 数値目標
| 2028年度における連結営業利益水準 | 58億円以上 |
| 2028年度における連結経常利益水準 | 70億円以上 |
中期経営計画「テイセン2028」においては、テイセン未来創造計画の最終年度である2032年度に掲げた業績水準に到達するためにも、計画最終年度の2028年度において着実な進展を示す収益水準の達成を目指します。株主還元施策としては総還元性向50%水準を目指して運営してまいります。
また、これらの達成に向け、本計画では以下に掲げた戦略テーマの完遂を通じ、着実な収益拡大と企業価値の向上に取り組んでまいります。
1. 市場創造と圧倒的市場競争力の確立
- (1) 自治体・コンビナート・原子力向け送排水ビジネスの拡大
- (2) セキュリティビジネスのマーケット開拓
- (3) 次世代型防災特殊車輌マーケットの創造
- (4) 基盤事業(ホース・機材・車輌・消防被服)の拡大・発展
2. 営業を支える下野・鹿沼両工場の革新
- (1) 「製造拠点」から「技術集約拠点」への脱皮
- 技術・開発機能の強化
- コスト・品質管理機能の強化と定着
- 教育・訓練・実証実験等の機能を備えた施設の充実
3. アライアンスによる収益機会の創出
それぞれの戦略テーマの具体的な実行プランは以下の通りです。
1.市場創造と圧倒的市場競争力の確立
(1)自治体・コンビナート・原子力向け送排水ビジネスの拡大
前中期経営計画「テイセン2025」にて市場開拓を進めた送排水ビジネスについては、デモ等営業活動の徹底強化策が結実し、当社の取り扱う「ハイドロサブシステム」が、各分野における「防災・危機管理対応システム」として広く認知されつつあります。かかる状況を踏まえ、今後は特に多発化・激甚化・多様化する水害や山林火災への対処に向けた、国及び地方自治体に対する展開を加速するとともに、民間事業所におけるBCP対策等、更なる用途展開・拡販に向けても引き続き注力してまいります。(2)セキュリティビジネスのマーケット開拓
前中期経営計画「テイセン2025」では、コロナ禍終息後のインバウンド拡大や、ロシア・ウクライナ情勢等、地政学的リスクの増大に伴う社会不安に起因する各種事件・事故が増加していることに加え、最近の人手不足対策の必要性からも、これまで以上に空港をはじめとした重要施設等において、高性能なセキュリティ機材のニーズが拡大し、マーケット開拓が着実に進展しております。新中期経営計画においても、鉄道や大規模集客施設等いわゆるソフトターゲットのテロ対策や、物流施設における盗難・不正などによる損失を防ぐ「ロスプリベンション」対策、データセンターなど高度なセキュリティが求められる施設等の需要に対し最新鋭の機材を提案することで、広範なセキュリティニーズを取り込み、セキュリティビジネスのマーケット開拓を鋭意進めてまいります。
(3)次世代型防災特殊車輌マーケットの創造
前中期経営計画「テイセン2025」においては、災害の多様化、技術革新及び省人化ニーズに対応し、新たな価値を提供する次世代型防災特殊車輌の企画・設計・開発・製造に取組んでまいりました。当社グループは、新中期経営計画においてもこの取組みを更に加速し、市場ニーズを踏まえつつ、防災の将来の在り方を見据えた新型車輌の開発や商材の充実に注力し、引き続きマーケット創出に邁進してまいります。
(4)基盤事業(ホース・機材・車輌・消防被服)の拡大・発展
消防ホース、防災資機材、防災車輌、消防被服事業はそれぞれ当社グループの基盤事業であり、消防防災分野全般においてのトップサプライヤーの地位を確たるものとするべく、市場ニーズや環境変化に対応した新製品・新商材の開発による市場の拡大・発展に努めてまいります。
2.営業を支える下野・鹿沼工場の革新
前中期経営計画期間中、当社グループの生産拠点としての鹿沼・下野両工場においては、品質維持・向上と製造コスト低減を実現するため、「5S3定」等の基本に立ち返った工場品管の再構築に取組み、一定の成果を得ることができました。新中期経営計画では「コスト・品質管理機能の強化と定着」はもちろんのこと、技術・開発機能を徹底して強化し、「製造拠点」から「技術集約拠点」への脱皮を目指します。
また、特に下野工場においては、消防関係者のみならず、防災に携わる広範なニーズに応え、様々な技術や情報を提供することが出来るよう、これまで以上に教育・訓練・実証実験等の機能を備えた施設の充実を図ってまいります。
3.アライアンスによる収益機会の創出
当社グループは、祖業である繊維事業についてはリネン(麻)および高機能な特殊繊維に絞り事業を継続しつつ、約30年前からは防災事業を中核に据えることで、収益力の強化と企業価値の向上に取組んでまいりました。「テイセン2028」においては防災分野のマーケットの開拓・拡大・深化による収益力強化に引き続き取り組んでいくとともに、テイセン未来創造計画の最終年、2032年度までには、更なる事業規模の拡大・収益基盤の充実を図るべく、アライアンス強化に向けた取組みを進めてまいります。

