テイセン版ちょっとためになる話

リネンものがたり

リネンの採れるまで

夏に涼しいリネン

リネンは亜麻科の一年草で、栽培地は比較的涼しい地方が多く、ベルギー、フランス北部、オランダなどです。
品質の向上と安定のため、連作はせず6~7年の輪作を行うため、収穫量に限りがあります。
種子は4月に蒔き、茎の太さがマッチ棒くらいで1メートル程に成長した7~8月に抜き取って収穫します。
茎の表皮と木質部の間に繊維の束が並んでおり、この原料段階をフラックスといい、これをもとにリネン製品が作られます。
6月初旬から、先端に白または青(バイオレット)の可憐な花が咲きます。その後ボール状の実をつけます。実からはペンキや印刷インクなどに使われる亜麻仁油(リンシードオイル)がとれます。

  1. 4月にタネまき6月初旬ごろから開花
  2. 白とバイオレットの2種類の花が咲きます
  3. 7月から8月にかけて収穫
  4. 紡績機械で糸をつむぐ
  5. できあがったリネンの糸と布