株主・投資家情報

トップメッセージ


代表取締役会長 白岩 強

株主の皆様には、平素から格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
我が国の社会経済活動は新型コロナウイルス感染症関連規制が撤廃されたことに伴い、急速に動きを速めてきております。
本事業年度も九州地方をはじめ、各地で線状降水帯による水害や土砂災害が多発しており、深刻な被害に見舞われています。

地球温暖化による急激な気候変動がもたらす豪雨、洪水、熱波、干ばつ、森林火災などが、我が国を含む世界各地に拡がりつつあります。更には年明けに能登地方を震度7の巨大地震が襲いましたが、これまでにも言われてきた南海トラフ地震や首都直下地震などの脅威が益々現実味を帯びてきています。また、火山噴火への対応も具体的に進められつつあります。
大規模自然災害の脅威が増大する状況にあって、今まさに国をあげての備えの強化が喫緊の課題であり、防災インフラの老朽化とも相俟って、社会や環境のサスティナビリティが真剣に問われています。
かかる中、当社グループは2023年度より「テイセン未来創造計画」をスタートさせました。その第1フェーズを「テイセン2025/未来への基盤作り」と位置付け、

≪先進的防災事業を確立・発展させ 多発化・激甚化・多様化する各種災害の脅威から 社会や事業の安心・安全を守る≫ を旗印に、グループ一丸となって取り組んでおります。

この間、大量送排水システム(ハイドロサブシステム)の官民からの受注獲得、ボディスキャナーや爆物探知器などのセキュリティ商材や次世代型防災車輌の開発、消防ホース・防災車輌・資機材・防火衣等特殊被服の4事業分野での確固たる地位の確保など「テイセン2025」で掲げるテーマへの取り組みを着実に進めております。
生産体制については、下野工場の新設につづき鹿沼工場でホース生産新ラインが完成するなど、今後の当社事業を支える生産体制の刷新に努めております。CO2削減や創業以来のリネン(麻)事業を通じた環境負荷が少ない天然繊維の普及に取り組むなど、SDGsに関する取り組みにも尚一層注力してまいります。

これもひとえに株主の皆様のご理解とご支援の賜物と深く感謝申し上げる次第です。
第98期の期末配当につきましては、継続して安定的な配当を行うこととし、1株当たり50円とさせていただきました。
引続き、防災事業を事業の中核とする当社の社会的使命を改めて自覚し、その役割を完遂することに努めてまいります。何卒、株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年3月